1億2702万分の一(平成27年1月1日現在)
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「無戸籍者の総数は1万人」は信用できるか?

井戸まさえさんが「無戸籍者の総数は1万人」の根拠を説明してくれています…

無戸籍者1万人のリアル(元無戸籍児は直近10年だけでも約3万人)〜数の根拠についてお応えします



が、絶望的に文章が下手で、「1万人は盛り過ぎじゃねーの?」って思ってる人を説得する力がありません。

井戸さん、ホントに「経済ジャーナリスト」だったの?
こんなに文章が下手で、何かの記事書けたの?
添削したら真っ赤っかだよ、コレ。

本記事では井戸さんをdisってますが、私は井戸さんの活動を評価していますし、成果が上がってほしいと願っています。

これは愛のムチだと理解いただけると助かりますが、「口悪いな、オマエ」とかでもOKです。

私は無戸籍者を救済する活動については賛同しておりますので、この大変残念な文章を補足したいと思います。

■ホントに無戸籍者は1万人と推計できるのか

井戸さんの推計は、あまり信用できません。
なにしろ、雑です。
文章が雑なのはこちらの努力でなんとか読み解けますが、論理が雑なのは手当てできません。

火の通っていない固いジャガイモが入ったカレーを食べさせられて「おいしいでしょ?」と言われている気分です。

なので、本来は昭和40年以降の年月=50年分を掛け合わせないと正確なものは出てこないと思われるが、とりあえず不成立・取り下げの500件と「直近20年」を掛け合わせた数字=1万人と推定している。



この500件って、出典はどこで、何年度の話でしょうか。

総覧表  家事審判事件の受理,既済,未済手続別事件別件数


この中の「就籍についての許可」の欄でいいのかな?
却下、取下げを足しても、500ないよな…

一体どこの「500件」なんでしょうか。
ご教授いただけますと幸いです。

そしてそれに年数をかける根拠もわかりません。
普通に過去の数字を足しこんでいけばいいんじゃないでしょうか。

さらに「戸籍取得できなかった」が即「無戸籍者」ではないですよね。
どのように対応しているかはわかりません。イコールでないことは確かです。
なので、論拠として希薄です。

「裁判にできていない人数もあるんだ」と言われそうですが、それは別問題です。
そもそも把握できない数字を持ちだしたって、何の説得力もありません。

それは「元無戸籍児」数だ。それこそ父子関係の調停・裁判を行っている毎年約2700〜3000人のほとんどは出生届提出前に行っていると推測すると、この国で一時的にも無戸籍となった経験のある者の数は、この10年だけでも約3万人いるのだ。



この文章、読んで理解できる人は少ないと思いますが…

「無戸籍になったことのある人数」は、現在の無戸籍者の数に、何の関係もありません。
その後、戸籍取得できていれば問題ではないんですから。
実際に無戸籍のままとなってしまった人は、どのくらいの割合でいるんでしょうね。
10%かもしれないし、1%かもしれない。0%すらありえます。
割合がわからないので、何の根拠にもなりません。

井戸さん自身もおっしゃっておられますが、実際の話、実データがないので「わからない」が正解なんです。

おそらく、あまりに実態を把握するのが難しいので、上記のような希薄な論拠で総数を推計するしかないのだと思います。
ならば、最初にそう主張すべきです。

「現状把握が難しいのでわかりません。しかし数少ない事例や統計から、このように推計しております。」とね。

「無戸籍者1万人のリアル」は筆がすべりましたね。
この程度では「リアル」には程遠いです。


いい事をしているのだから、人助けをしているのだから、適当なことを吹聴してもよい、ということにはなりません。
推計したならば、その推計の根拠は明らかにすべきです。そして議論すべきです。
議論して、人を巻き込んで、関係者を増やして、問題を解決できるだけの規模を獲得すべきです。


■私の邪推…井戸さんは当初の戦略を忘れている

「無戸籍者1万人」との数字はキャッチーです。
これで世間の目を向けさせ、世論を動かし、役所を動かして無戸籍者を救うんだ!という筋書きだったはずです。

私はこの手法、アリだと思います。
というか、常套手段ですけれど。

でもね、井戸さん。
「1万人」という数字に反論されたからといって、薄い根拠を出して反撃しちゃダメだよ。
問題が「無戸籍者」じゃなくて「1万人」にフォーカスしちゃう。

やらなければならないのは、その数がどうであれ、無戸籍者の窮状を救うことであるはずです。

「私たちは1万人程度、無戸籍者がいると想定して活動しています」なら誰も文句言わない。
「1万人いると推計できるんだ、納得しろ」では文句が出ます。
だって、納得できないもん。


■井戸さんの文章がなぜわかりにくいのか

時間がなくて、反論に脊髄反射して感情的になって書きなぐった文章だから…という事情を考慮しても、ひどすぎます。

まず基本的な日本語の作法ができていません。

・誤字脱字が多い
・無駄な改行がある
・「てにをは」が変

繰り返しになりますが、本当に「経済ジャーナリスト」だったんですか?


たぶん多くの国民は、まさかお役所の示している数字の方が実態を表していないなんて思わないと思うが。


この一文、読んだ瞬間、脳裏にミルコ・クロコップが浮かびました。

「否定の否定」って、やっちゃダメって習わなかった?

つまりは無戸籍が固定化が予想されるのだ。


典型的な主語がふたつ。
「無戸籍の固定化」って言いたかったんだろうけど、そこで誤字しちゃダメだよ。

しかし、次にあげる数字を聞けば、納得せざるを得ないと思うのではないか。


何が言いたいのか。
「と思う」はいらない。


文章は書いた後、見直しましょう。
推敲できない状況なら、そもそも文章を公開するのをあきらめましょう。


こんな書きなぐりで理解のない人に理解してもらい、批判的な人に賛同してもらう、なんてことはできません。


そして、井戸さんの文章は不親切です。
読む側に努力と負担を求めます。

「前に書いた」を連発していますが、みんなが井戸さんの文章をすべて読んでいるわけではありません。
いえ、むしろ読んでこなかった人たちにこそ、伝えたいことをきちんと伝えるべきじゃないんですか。

「前に書いた通りだ」とか言われても、「知らん」と返されるだけです。
せめてリンク貼るなりしましょう。

数字を出すなら出典を明示しましょう。
でないと議論にすらなりません。


言いたいこと言ってるだけで、読む人の立場をまったく考えていません。


■ 私の老婆心

井戸さん、ご自身に都合のいい人たちに囲まれて、裸の王様になってませんか。
タコ壺にハマりこんではいませんか。

活動自体には、私は好意的です。
だからこそ、良い結果が出てほしいと思いますし、今回の井戸さんの文章が残念でもあるのです。

【 2015/02/20 (Fri) 】 社会 | TB(0) | CM(0)
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